個人ブログSEO対策の最適解。SEO会社4年・ブログ歴10年が考える個人ブログ運営の方向性

このブログは始めたばかり(2022年4月スタート)ですが、別のサイトがあってそちらは2014年から運営を続けています。
過去最高値は月間15万PV。収益も二桁万円が数ヶ月続いていたことがあります

また僕は過去に4年間、SEO専門のWebマーケ会社で勤務していました。

要はSEO対策に関する知見があり、それを活かして個人でブログを運営して実際に稼いでいたという感じです。

本記事では、そんな背景を持つ僕が「個人ブログのSEO対策や集客」をどのように進めるべきかの考え方を解説します。
その上で、後半では最低限抑えるべき必須のSEO対策をリストアップしているので、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。

ちゃぶ台返し : 「個人ブログで稼ぐ」はやめたほうが良い

この記事を見に来た人は「ブログでアクセスを集めて、アフィリエイトでがっぽり稼ぎたい!」という気持ちを持っている人が多いと思います。
いきなりちゃぶ台ひっくり返しますが、その考え方は捨てたほうがいいです

もちろんブログでお金を稼ぐことは全然可能ですし、時には会社員の年収の何十倍もの報酬を得ることだってできます。
だとしてもほとんどの人に言いたいのは、ブログ運営の目的をいきなり「ブログで稼ぐ」にすべきは無いということです

少なくとも、「ブログ飯」(ブログの収益のみで生活する)を目指すのはやめたほうが良いですね。

企業サイトと勝負すべきではない

個人でブログの記事を書き続けても、SEO対策で企業が運営するメディアに勝つことはかなり難しくなっています。
これは2019年以降のGoogle検索エンジンのかなりはっきりとした傾向です

Webメディアを専門としている企業だけでなく、マイナビやリクルートなど大手の会社もSEOサイトにかなり力を入れています。
熟練のライターやマーケターを要する会社に対して、個人で勝負を挑むのはわりと無謀ですね。

長期的に見ても個人ブログは不利

有名企業や大規模サイトを優遇するGoogleの方向性は今後も変わらないと予想します。
むしろ検索エンジンとしての信頼性を保つために、その傾向は強まっていく可能性が高いですね。

もちろん今現在ブログで稼げていて、ブログ収入が年間数千万円という人は少なくありません。
でもいま稼げていても1年後2年後どうなるかは全くわかりませんし、実際ブログで成功した人は報酬で得た資金をもとに別の事業を始めることが多いです。

個人メディアで成功した人ほど、個人でサイトを運営することのリスクを十分にわかっているんですよね。

このような状況でブログをゼロから開始し、一時的であるにせよ高額報酬獲得を目指すというのは半端じゃないパワーを要すると思います。
それだけの気力があるのなら、他のことを頑張ったほうが今の時代はコスパが良いのではないか・・と思ってしまいますね。

個人ブログは信頼性の証しとして運用する

個人ブログで「稼ぐ」を目標にすべきではありませんが、間接的にはブログが稼ぐための手段になります。

僕がおすすめしたいのは、ブログを自分自身の信頼性の担保にするように運営する、というやり方
アフィリエイト報酬は、その過程でたまたま得られるお小遣い程度に考えます。

転職のとき、面接相手に見せられるブログにする

信頼の証しとは、「人に見せられる」ということです。
人に見せた時に相手の感心を得られるようなブログなら、ブログ自体が自分自身の信頼性を高めてくれます。

端的にいえば、転職の面談や商談の場面で相手に公開できるものである必要がありますね。

個人で匿名サイトをやるのは無駄になるリスクが大きい

アフィリエイトサイトで短期的に稼ぐのであれば匿名の運用でも問題ありません。
しかし、Webメディア事業での起業を目指すほどの展望が無いのであれば、無駄な作業になってしまうリスクが大きいと感じています。

本名を出したり顔写真をはっきり出したりするまでの事は、いきなりする必要はないと思います。
少なくとも人に見せてマイナスに思われない内容にする、というのが重要ですね。

個人ブログでどんなコンテンツを投稿すべきか

リアルな自分の信頼のためにブログを運営するのなら、ブログの内容は仕事に関連することに絞るべきです。
webエンジニアならプログラミングに関する情報共有をしたり、マーケターであれば最新のツールの操作・設定のやり方をスクショ付きで載せたりします。

ある程度アクセスが見込めそうな内容にする

稼ぐのが目的ではありませんが、せっかくブログを公開するなら人が求める内容にしないと意味がありません。

すでに世の中に溢れている情報を出してもあまり見られません。
ましてや自分語りを展開しても誰も読みたいと思わないし、そもそもそんな記事にたどり着きすらしないでしょう。

検索ボリュームを詳細に調べる必要は無いと思います。
なんとなく頭で考えて「世の中の人が検索しそうだな」と感じられるくらいであればOKです。

たとえばこちらの記事は、Googleアナリティクス4に関する最新の情報が無いとおもったので、ツールの設定を行うマーケターやWeb運営者のために書いたものです。

GA4 : 特定の要素がクリック / タップされた数を計測する【GTMでタグとイベント作成し連携】

この記事なら、知らない人に見せても「ある程度GA4やGTMを使いこなせるんだな」という印象を与えられると思います。

文章や見やすさも(出来れば)こだわる

ビジネスではテキストのコミュニケーション能力や言葉の構成力は極めて重要。
個人ブログであっても人が読んでしっかり伝わる文章を心がけるべきです。

かといって一流のライターや小説家のような、綺麗な文章を書く必要はありません
他のブログやメディアの記事を参考にして、読みやすいと思う文章のリズムや言い回し、構成などを意識的にマネすると良いです。

ブログ記事の構成力はとにかく経験を積み重ねて身につけるしかないです。僕もいまだ修行中。

最低限やっておくSEO対策

ブログを信頼性の証しとして運用するなら、検索エンジン集客のために最低限やっておくのは以下の5つくらいで十分です。

  • 検索されそうな内容にする
  • 誰のために書くかをはっきりと決める
  • 難しい言葉はなるべく使わず、限界までわかりやすくする
  • 見出しや装飾、画像を記事内になるべく入れて見やすくする
  • タイトル要素には必ず「検索されそうなワード」を入れる。かつ、クリックしたくなるような文言にする

他に細かい技術は挙げればいくらでもありますが、それらは正直かなりどうでも良くなっています。
上の5つのことが出来ていて、記事の内容が良くて、定期的に更新されていればだいたいのサイトは順位が上がっていきます。

Googleはユーザーが求めるページを分類するためにありとあらゆることをやっています。そして検索エンジンの評価傾向は時代とともに必ず変わります。
些細なテクニックに右往左往するよりも、ユーザーが求める情報や読みやすい構成など、基本的なことを積み重ねていくほうが、長い目でみれば合理的だと思います。

企業サイトができないことをやろう

やったことがある人ならわかると思いますが、企業ブログや量産系webメディアのライターで、熱量込めて書いている人なんてほとんどいません
仕事として仕方なく書いている記事ばかりなので、必然的に企業ブログや企業運営のWebメディアは無味乾燥で心のこもっていないものばかりですよね。

検索ユーザーの中には、個人のこだわりやあるジャンルに対する独自の視点を求める人がかならずいます。
企業ブログや量産系webメディアに勝とうとするのではなく、彼らが出来ないことややっていないことを見つけて積み上げるのが、今の個人ブログの戦い方なのかな、と思っています。

今回はこれまで。
ではまた!